麻布十番店10周年を迎えるにあたり


日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。
今年もあっという間に梅雨の季節までやってきました。歳を取るととにかく時が経つのが速すぎますね。
6月1日は麻布十番店を開いて丸10年たちます。人生80年とすると8分の1。結構な年月を麻布十番店と共に過ごしました。私たちもお客さんもそれだけ歳を取りました。街も変わりました。かつて新参者だった我々も、麻布十番に地下鉄の駅ができてからの歴史の中で半分くらいは存在して、新参者ではなくなったと思います。街の特性でしょうか、コロナになってからは恵比寿店よりも売り上げを作るようになり、うちの経営の柱となっております。
そんな中、我々は新店計画のもと、物件探しをしております。コロナ禍から経済が回復過程にある中、不安も大きいですが、同時に新店を出すなら今だという気持ちもあり、日々気持ちは揺れ動きます。物件はこれからもどんどん出てくると思いますが、人材確保はこれからどんどん厳しくなっていくでしょう。幸いにも、うちの店では人手不足感はありませんが、長く働いている従業員には新しいチャレンジも必要でしょう。従業員に活躍の場を作っていくのも重要だと考えております。
新店舗では、これまでずっと中華の道をやってきた廣川を中心に店作りすることを考えており、中華スタイルでやる予定です。これまで魚と日本酒を柱として和食スタイルでやってきましたが、これを中華スタイルで提供したら我々の表現の幅が一気に広がるのではないでしょうか。私が思い浮かべる中華スタイルのシーフードは、香港の小さい島に渡り、船着き場には水槽を並べる飲食店がずらっと並んでおり、魚や貝や甲殻類など様々な食材を好きな調理法で作ってもらい、海風を当たりながら、海辺の席でみんなで豪勢に魚介類を食べまくる風景です。我々が作る店は、必ずしもそのような店になるわけではありませんが、この東京の街で、楽しく酒を飲んで、おいしいものを食べて腹も心も満たす店を作ることができたら、私の夢実現に一歩近づくことができるのではないでしょうか。



同時に既存店もしっかりやっていかなければなりません。より魅力ある店づくりを目指すには気を抜くことはできません。18年目の恵比寿店、10周年の麻布十番店、6周年を間もなく迎える仙台店ですが、何度も周年を迎えても常に通過点に過ぎないと感じております。全てのお客さんを満足させているなどとは思ってはおりませんが、うちの店に来たからには全員に喜んで帰ってもらいたいとつもりで日々精進しておりますので、今後ともご愛顧とご支援よろしくお願いします。