昔頑張ってたことを振り返る

日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。
現在、恵比寿店と麻布十番店は5月末まで休業、仙台店は5月末まで8時まで営業をしております。

毎日、仕事もなく一番モヤモヤすることというのは、頑張るぞ!というエネルギーの向けどころがないということでしょうね。こういう時に頭を切り替えて、自分の時間を充実させるぞと思っても、私の場合集中してしまうのはyoutubeを見漁ってしまうことで、音楽をやる、旅をする、読書をする、ガーデニングに精をだす、山菜を取りに行く、山を登る・・・などいろいろやりたいことはあるのですが、切り替えしきれず、とても中途半端な時間を過ごしています。
2004年に恵比寿店を開いたときに、毎日、暇な営業をやっていた時は、「なんでうちにはこんなに客が来ないんだろう」と辛い日々を送っていましたが、それでもたまにやってくるお客さん相手に全力で接客をしていたと思います。お客さんが帰った後、うちの弟と「あのお客さんはまた来てくれそうだな」とか言いながら、こうやって着実に客を付けていけばいつか必ず軌道に乗るはずだと信じていたと思います。そんな感じで立ち上げの年月を乗り越えて来たので、弟は戦友みたいなものです。
日頃ご愛顧いただいているお客さんには、私と弟のスタイルの違いが見える人も多いと思います。好き勝手デリカシーもなく物事をいう私、腹黒い弟、などと皮肉られておりますが、スタイルの違いに弟も私に言いたいことはあったでしょうが、私のほうは根本で考えていることが同じだったから、そんなに違いを感じずにやってこれました。むしろ、2人中1人にしか好感もたれない私より、10人中9人に好感もたれる弟は頼もしく見えたものです。そんな我々も素人が見様見真似で飲食店を始めたようなものでしたから、飲食店経営のキーワードであるQSC(Quality, Service, Cleaness)のうちクオリティ(Q)が圧倒的に劣り、いろいろ悔しい思いや恥ずかしい思いもしてきたので、それをカバーしようとより接客(S)に熱が入ってたのかもしれません。それが、後に新店を出すときに、やはり出だしの暇な日々の時に、力技のようにやはり一生懸命接客をしてお客さんを付けようとしてしまうのでしょう。私も、「個人に客を付けるのではなく、店に客を付けていこう」とは言ってますが、必死になって力技でやっているときにはその辺の線引きはわからなくなってしまうものです。そんな我々の姿勢は常連客も見てくれていたのか、カウンターに一人客が並んでいる時に、自ずとエネルギーの掛け方が「新規客>常連客」となっていても、常連のお客さんは応援のまなざしを向けていてくれたと思います。
いまだに現場の第一線で同じことを続けている私と弟ですが、最初の初々しさもなくなり、むしろ当時我々をおちょくってきた年上の人たちの年齢になってきて、我々自身も、引っ張っている従業員にもエネルギーの向ける方向性を提示できないのが、一番モヤモヤするところですね。

写真は初期の常連客佐山洋子と私と弟のヒデキ