井上幸太退職のお知らせ

日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。2月に入りようやく冬っぽい寒さになりましたが、春はもう目の前です。食材も菜の花、ふきのとう、と春になってきました。

さて、唐突ですが、2月いっぱいで7年働いた社員最年少の井上が、これから新規出店する店の料理長となるため退社することになりました。

新潟は上越出身の井上は地元の調理師学校を出てから、恵比寿の料理屋に就職し、ちょくちょくうちの店に来ては給料も安いのに豪勢に飲み食いをしていたところ、我々のスカウトに合い23歳で魚BAR一歩のメンバーとなりました。

絵に描いたような真面目さと几帳面さで、融通も利かず柔軟性に欠けるところはありますが、料理人に求められる適性は十分兼ね備えていると思います。前職の料理屋で基礎を学び、魚BAR一歩では一流技術を教えてやることはできませんが、やりたいことをやらせ、好きなだけ魚を触らせ、接客業としてお客さんと触れ合う事だけは嫌という程できたのでは無いでしょうか。一流料理屋で修行するのと比べ、これが吉と出るか凶と出るかは今後見ていきたいと思います。

経営者としての独立では無いですが、自分の作りたい店を作るという意味では、私や元従業員の安田がそうであったように30歳という節目は本人も意識していたでしょう。彼なりの段取りでこの時に向けて準備をして来たはずです。私は、うちに入って早々の彼が仕出しの準備を献立作りから仕込み、盛り付けの仕方まで、上の指示なしで一人で徹夜で文句も言わず、むしろ嬉々として自分でやってた姿を見ています。料理をやりたくて、まっすぐブレずに社会人人生を歩んで来た井上にできないわけはありません。「お前、融通きかないのになかなかやるな」と言えるような良い店になることを期待しております。

一方で井上の抜けた東京の店舗も、それに向けての体制準備は進めて来ましたが、社内一真面目で几帳面な井上が抜けた影響はボディブローのように効いてくるでしょう。井上が担っていた丁寧さ根詰める作業への集中力などは、一人一人が意識して少しずつみんなで埋め合わせていきたいと思います。

最年少の井上が抜けることで我々の平均年齢はさらに上がることになります。井上の応援だけではなく、我々自身も円熟味だけではなく若いパワーを取り入れてフレッシュ感を出して頑張っていきたいと思いますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします。


写真冒頭はヒデキとじゃれ合う井上(パワハラではない)

写真末尾は秀一郎とじゃれ合う井上(いじめではない)