芋煮会をやりたい季節になった

日頃のご愛顧ありがとうございます。

店主の高野です。

九月も半ばになり、季節は完全に秋になりました。たまに暑い日があっても空を見上げると雲はやはり夏の雲とは違う秋の雲になっており、空気もどこかカラッとしていて、やはり夏はもう終わったのだと感じさせられます。

秋晴れの気持ちいい昼間に、どこか行きたいなと考えると、思い浮かばれる私の秋の風景は、芋煮会という、山形、宮城の秋の風物詩で、私の親父が山形出身ということもあり、物心ついた頃から連れていかれた、河原で火を起こして、鍋で芋煮を作り、爺さん婆さんから子供達まで親戚一同が集まって食べて飲んでる風景が思い出されます。

山形の芋煮は、里芋を牛肉とこんにゃくとネギと醤油で煮た汁椀で、これを人々は河原で作っておにぎりを食べながら、芋煮を食べ、酒を飲むのです。

これで私は牛出汁の醤油味がしみた、ねっとりした里芋の美味しさを知り、ネギの甘み旨味を知り、焚き火の煙で身体中に染み付く薫香の良さを知ったわけです。

私が育った仙台における芋煮は、牛肉ではなく豚肉で、醤油ではなく味噌味で、「ただの豚汁じゃないか」というスタイルですが、高校卒業後仙台を離れた私は、まともに食べた記憶がなくあまり語ることができません。現に、実家に帰るとお袋が作る芋煮は未だに親父の出身地である山形の芋煮で、私に取っては芋煮といえば山形スタイルでした。

魚とは全く関係のない食のネタですが、気持ちのいい秋晴れの昼間には、仕事前にカセットコンロを持って広瀬川にいって芋煮を作って食べ、川辺で昼寝をしてから仕事に行くというのもありだなと思わせられる季節です。