廣川真人〜経営者と従業員の駆け引き


日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。

私事ですが、麻布十番店は6月から8年目に入りました。あのマンションの一室のような店が、ここまで潰れずにやってこれたのは、私の商売人生の中では一つの自信に繋がっております。また、6月13日で仙台店は丸3年を迎えます。正直、厳しい3年間でしたが、足元、何か一皮向けた感がある手応えを感じているので、四年目は期待して頑張っていきたいと思います。

そして、6月から廣川真人がフルタイムメンバーとして入りました。

廣川は中華料理人で、うちの元料理長で昨年辞めた安田の専門学校時代の同級生で、仕事終わりによくやって来たり、麻布十番祭のヘルプで毎年やって来たりして、長いこと親しい付き合いをして来ました。

職人世界を歩んで来ただけに、真面目さと根性はあり、十番祭りの屋台では彼のハイテンションぶりに、私はよくついていけませんが、場を盛り上げる元気良さがある一方、その内面には私も未だに掴みきれてない優しく繊細な神経を持ってそうな男であります。

もともと彼は、安田同様、独立志望なのですが、独立するまでの間、一歩で面倒になっていいですか?というので、こちらは、もちろんだと言って、今回仲間になってもらうことになりました。

しかし、それで「そろそろ独立するので抜けます」と言われ、みすみす「それでは頑張ってください」と手放すつもりはこちらにはありません。できるなら有能な人材は手放したくないわけで、いかに彼らのやり甲斐や生き甲斐を満たしながら共に充実した仕事をしていけるかを追求したいと思っております。

かつて、うちの主力メンバー伊藤健太に、「俺の夢実現のために社員になってくれ!」と懇願したところ、「それじゃあ俺はアニキの駒じゃないですか」と言われたことがあります。全く本質を付いてくるやつだなと手強さを感じましたが、事実、私のやりたいことと従業員の生き方が重なる部分が出来ないと、彼らはついて来てくれないわけで、この先、我々がこの社会に提供したいものがぶれてない限り、中華レストランだろうが、飲食以外のビジネスだろうがやっても構わないと思っております。

むしろ私のやりたいことを追求するには、私に足りない部分を補ってくれる人材が必要なわけで、今の学生バイトも含め貪欲に優秀な人材を集め、恵比寿店オープンから15年も経ち少し時代遅れになって来た我々のビジネスの10年後を生き延びれるようイメージしていきたいと思います。廣川真人の入社はその試金石とも言えるお話なのです。