さんま(しかし写真はあん肝)

日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。

ここ数年、秋刀魚の不漁の話題が多かっただけに、今年は秋刀魚が取れてるんでしょ?脂乗ってるんでしょ?というお話をよく聞かれます。

私の体感としては、確かに去年よりは安く良いものが入ってるのでそうなのだろうと感じています。

よく、どの魚が一番好きかという質問も受けますが、私はよく秋刀魚が一番好きですねえ、と答えることが多いです。

なぜなら値段と美味しさのバランスを考えるととても満足度の高い魚だと思うからです。脂の乗ってる秋刀魚の塩焼きにたっぷりの大根おろしを乗せながら食べるのはご飯も進むし、あのハラワタの苦さは同時に酒も進みますからねえ。飲食店とし食材に何かしら手を加えなくちゃ付加価値が付かないだろうと思われる中で、秋刀魚はそのままストレートに塩を振って焼くのがベストでしょう。

全く、日本とは良い秋刀魚があがる良い漁場を備えてると思います。

今でもたまに思い返すのは、2004年に恵比寿に初めての店を出したのは10月でしたが、ひっそりと知り合い相手にウォームアップがてらオープンした当時、メニューの数は今の半分程度の中で、安くてうまい秋刀魚の刺身ばかり引いてた記憶があります。あそこで私は秋刀魚の骨抜きを覚え、皮引きを覚えたと言っても過言ではありません。今年も秋刀魚の骨抜きをしてると、手間がかかるにもかかわらず、値段の安い秋刀魚を下ろしまくった、私にとっての初心を思い出す魚でもあります。

話は変わりますが、仙台店では今シーズン初めてあん肝を仕入れました。すっかり魚のラインナップは秋モードです。