11/28新店オープン、入社・退社のお知らせ


日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。
あっという間に東京も紅葉の季節となり、今年も残りわずかです。
我々の新店は、名前を「中華厨房一歩」と決定し、オープン日を11月28日月曜日としました。
人員も十分揃っているとは言えませんが、やれる範囲でやっていくという方針で営業していきます。

人員の話をしますと、ご報告が入ってくるもの1名と、抜けていくもの1名がおります。


まず、入ってくる方ですが、うちのスタッフ大塚昌美の古い友人の内野立雄が12月から入社することになりました。内野は私と同い年で、社会人になってからずっと飲食業をやっており、ジャンルの幅も広く、加えて独立して蕎麦屋をやっていたこともあり、文字通りのベテラン・経験豊富な男であります。これまでずっと若手を狙って人材募集をしていましたが、このご時世、だれもが欲しがるそんな人材を簡単に手に入れれるとは考えない方がいいのでしょう。私は、内野を即戦力として採用し、そして共にさらに歳を取っていくことを決めました。今後、内野がどのようにうちの店で活躍してくれるのか楽しみにしております。



一方で、抜けていく者ですが、うちで3年目の亀山貴裕が身内の事情で今年いっぱいで辞めることになりました。亀山は、新店立ち上げを行う廣川が、新店要員としてスカウトしてきたもので、コロナと共に入社してきて、コロナが収束していきながら抜けていくような形になってしまいました。当然、「新店を出した途端に抜けるんじゃ、来た意味がないだろう」という意見が出てくるでしょうし、亀山もそこは決断を苦しんだと思います。ただ、私は彼が仕事よりも家族を選んだという考えを理解できましたし、現に私や弟の秀生が、我々の親父が死ぬときに看取ることができたのは、我々がサラリーマンではなく、そして従業員に無理して店を回してもらったからこそ可能だったという経験もあり、従業員にも仕事優先の生活が困難な時には悔いの残る選択をしてもらいたくないと考えていました。亀山にもこのような決断の一つ一つの積み重ねが自分の人生になっていくと伝えましたので、亀山にはうちには気兼ねなく自分の人生を歩んでもらいたいと思います。

これで、今まで人手不足を悩んできましたが、正直「もうだめだ」と思ったところで気が楽になりました。もともと我々はこの新店のために人を温存してきたので人員は充足していましたが、周りを見渡せば人がいなくて店を回せてないところばかりです。むしろこれでうちも「普通になったんだ」という気持ちになりました。これはコロナがなかったとしても、少子高齢化という世の中では遅かれ早かれこの状態に陥ったでしょう。この状態で我々はどうやって文化を発信する側の商売をしていけるのかということを考えなければいけないのだと思いました。