恵比寿店18周年を迎えた


日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。
10月10日は、恵比寿店の開店日です。2022年10月10日は恵比寿店の18周年です。ここまで来るとだんだん何年目なのか分からなくなってくるくらいの年月になりました。あっという間です。



2004年の10月10日は、華々しく開店を飾ったというよりは、店作りが未完成の中、友人に急かされウォーミングアップを兼ねて身内相手に始め、私が人生初めて、商売というもので売り上げというものを頂いた日だったと記憶しています。それか、友人相手にゆるくやっていた時に、作りかけの看板が階段に無造作に置かれていたにもかかわらず、勝手に入ってきた見知らぬ方をお相手した時だったかもしれません。



あの頃は、サンマも普通に取れて、丸まる太ったサンマを650円で売ってましたし、バイトの時給は900円で、こんなに人探しで苦労することもなかったです。30年間物価が上がらない日本経済といわれてますが、ここだけ見るとばっちりインフレしているようにも見えます。あの頃は、一緒に店を立ち上げたことになっている弟の秀生はまだアメリカに今とはいて、私の元嫁やサラリーマン時代の同僚が手伝ってくれたりしていました。まるで学生のサークルが学際の屋台をやっているようなノリだったでしょう。あの頃は、東京の市場はまだ築地にあり、魚のことをよく知らない私に、ハンパなものや無駄に高級な魚を売りつけられていました。おかげで今となっては身分不相応な上等な魚とはどういうものかを知ることができました。




あの頃は私もまだ若かったですし、雇っている人間も融通の利く弟だけだったので守るものは小さかったですが、売り上げができないことが辛かったですね。それだけに今でも店を愛してくれるお客さんができるのがとても嬉しいですね。今は雇っている人間も増えて、私が商売を通して世の中にどうやって役に立つかは明確にあるのですが、それを実現できてるかを考えるとまだまだです。それはこの先も走りながら成長していきたいと思います。



この先も私が現役で仕事をやれる期間はだんだん縮まっていきますが、この二年間、コロナなどというものに足を引っ張られたりもしてますが、夢に向かって頑張るしかないです。その頃には今以上に高齢化社会が進み、今とは違う環境(あまり明るいイメージはない)になっていると思いますが、人の喜びや幸せなんてものは根本的に変わるものではないと思うので、その追求に頭使っていきたいと思います。


19年目に入った恵比寿店のご愛顧を、今後も引き続きよろしくお願いします。