藤井雅史 還暦を迎える


日頃のご愛顧ありがとうございます。店主の高野です。
今年の夏はかなり暑いです。暑さだけでなく、雨の降り方も集中的で本来の日本の気候じゃ無いですね。
我々は、新店に向けて物件探しをしておりますが、コロナ第七波の影響もあって難航してます。これまで楽観的な観測は禁物と思いながらも、何度もこれが最後のコロナと思っては期待を裏切られ、目先の状況に左右されたく無いと思いながらも、壊滅的なダメージを食らってる街を見てると、かつては良い場所だった物件も契約するとなるとかなり躊躇うことも多々あります。引き続き、焦らず我々らしい店を作れそうな街を物色していきたいと思います。

先日、うちの最年長従業員、藤井雅史がついに還暦を迎えました。これまで従業員の年齢構成を50代1としていたものが、60代1となり、我々もシルバー雇用企業の仲間入りした気分です。
誕生日当日、常連のお客さんが藤井のために、赤いアディダスのカスタムシューズを作っていただき、ここまでしていただく事に店主としても感謝しております。
藤井は、我々が恵比寿店を出した20年近く前に、ニューヨークでのタップダンス武者修行から帰国し、恵比寿の小さいアパートで暮らしながらたまに店に顔を出してくれてたのが出会いでした。
11年前の震災の時には「俺のような暇人がこういう時に手伝いに行かなければいけないんだよ」と言ってボランティア活動に行き、その後も宮城県雄勝の夏祭りに定期的に参加しては、自分のショーで稼いだ金を、花火代の足しにしてくれと寄付活動も彼のライフワークのようになっています。
数年前にお父さんが亡くなりましたが、その時には家族全員笑顔の囲まれたお父さんの死に顔写真が送られてきました。このような絆で結ばれたファミリーの皆さんは、就職も結婚もしない長男をどのように見ていたのでしょうかと思います。藤井曰く、「そりゃあ若い頃はあーだこーだとうるさく言われたものの、ある時点を通り越すと親も諦めるんだよ」だそうです。そういう意味では大した親孝行はできてないのかもしれませんが、数年前の藤井主催のタップショーでは愛知からお母さんを招いて、一番前の席に座っていました。ささやかな親孝行はたくさんしているのでしょう。

仕事面では、飲食店を転々としてうちの店で働いてもらうようになってから7、8年くらい経つでしょうか。
毎日、父親と作ったという練習用のタップ台を有栖川公園まで担いで行って、仕事前にタップの練習をするという事を日課としています。公園の子どもたちにも名物のおじさんになっているようです。
60代の抱負を聞いたところ、「これまでの集大成的な花開く10年にさせますよ」と非常に前向きな宣言をしていたので、どうぞ魚BAR一歩のご愛顧共々、今後の藤井雅史の活躍に注目していただきたいと思います。